頭の歪みと歯並び・噛み合わせの知られざる関係とは？
頭の歪みが、実は歯並びや噛み合わせ、さらにはアゴの状態にまで影響を及ぼしていることをご存知ですか？
頭蓋骨は、頭の骨だけでなく、顔の骨も含む一つの大きな構造体です。これらの骨は「縫合」という縫い目で繋がっているため、頭の骨に歪みが生じると、その影響は顔の骨、そして歯やアゴへと伝わってしまいます。
斜頭（しゃとう）が引き起こすアゴの歪みと噛み合わせ
赤ちゃんの時に見られやすい斜頭（頭の片側が平らになる状態）は、アゴの歪みに直結する可能性があります。
例えば、右後頭部が平らな場合、頭と顔の右半分が前方に歪み、結果的に右アゴが前に押し出されるように歪みます。
• 噛み合わせの悪化: アゴの歪みは、噛み合わせを悪くし、歯並びの悪さにも繋がります。
• 顎関節症のリスク: 偏ったバランスで食べ物を噛むことになるため、将来的に顎関節症などのリスクも高まります。
絶壁・短頭症（たんとうしょう）と受け口（しゃくれ）のリスク
絶壁（後頭部が平ら）や短頭症の場合、後頭骨が前方に歪んでいるケースが多く見られます。
この歪みは、噛み合わせの悪化や、受け口（いわゆるしゃくれている状態）に繋がることがあります。
【重要】 受け口には、生まれつき下顎骨が長いことが原因の場合もあり、歪みだけが原因とは限りません。医師によるレントゲンでの判断が不可欠です。下顎骨の長さに原因がある場合は手術が必要になることもあります。
手術が必要なケースでは、大人になると手術できない場合もあるため、お子さんのうちから医師と連携を取り、早期に対応することが極めて重要です。
後頭骨の歪みによる「ぽかん口」と歯並びへの影響
後頭骨が前方に歪むことで、口をポカンと開けている状態（ぽかん口）や歯並びの悪さにも影響を及ぼします。
1. ぽかん口の原因: 後頭骨が前方に歪むと、アゴが前方に押し出され、姿勢の悪さから自然と口が開いてしまいます。
2. 歯並びの悪さの原因: 後頭骨が前方に歪むと、舌が下方に引っ込んでしまいます。歯の位置は、唇と舌からの圧力のバランスでコントロールされています。舌からの圧力が弱くなると、そのバランスが崩れ、歯の正しい位置が保てなくなり、結果として歯並びが悪くなります。
頭の歪みをケアすることは、見た目だけでなく、お子さんの健やかな成長や将来の健康にも深く関わってきます。
お子さんの姿勢や口元が気になったら、一度ご相談ください。
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