産後の骨盤の歪みに産後の骨盤矯正ベルトを付けている方も多いです。
しかし、病院などで指導される付け方はほとんどの場合間違った付け方を指導されてます。
大転子という股関節の外側の出っ張った骨の少し上に付けろと指導される事が多いです。
ちょうど恥骨の高さ辺りです。
ここに付けるといけない理由は産後の骨盤の開きの原因にあります。
骨盤の開きと言うと前側において開くというのが一般の方の認識です。
しかし、骨盤というものは腰の少し下の仙腸関節という関節で動きが起こっています。
大転子や恥骨辺りで骨盤ベルトを付けるとテコの原理が働いてこの仙腸関節が開いてしまいます。
そもそも、お腹で赤ちゃんが成長するために仙腸関節が緩くなって骨盤は開きます。
この仙腸関節が緩くなるのが妊娠中や産後のギックリ腰、腰痛の原因で非常に多いです。
なので仙腸関節を開かせるとギックリ腰、腰痛の原因になります。
産後は恥骨が開くからと言う理由で恥骨の高さにつけるのでしょうが、そもそも恥骨は単独で一つの骨として存在してません。
寛骨という骨の一部分が恥骨です。
なので産後のベルトは腰の少し下の仙腸関節の部分でつければ寛骨が閉まるので一緒に恥骨も閉まります。
後は現実的に大転子、恥骨の高さで産後のベルトをつけるとほとんど動けないです。
当たり前ですが人が歩いたり、しゃがんだりする時は股関節が非常に動きます。
その股関節の動きを止めると動けないので結果ほとんどの人が産後のベルトがズレると言って使用をやめてしまいます。
育児中は特にしゃがんだり動き回ったりが多いので現実的に付けてられないです。
色々な産後の骨盤ベルトが出てますが仙腸関節をきちんと固定するものであればどれでも良いと思いますが、科学新聞社という所の出している「仙腸関節固定専用ベルト ローバックホールド」は良いと思います。Amazonで5280円+送料で売ってます。
このベルトは関西の方でかなり有名なカイロプラクティックの中川先生という方が監修して作られたもので、私自身そこのセミナーにしばらく行っていました。
昔は当院でも売ってました。以前は会員にしか卸してなかった記憶がありますが、普通にAmazonで売ってます。
ちなみにウチの嫁は産後このベルトを使ってました。
これを皆さんが買ったから私に利益が入るわけではないので、他のちゃんとした商品があればそれでも全然大丈夫です。
肝心なのは大転子、恥骨ではなく、仙腸関節をきちんと固定するベルトである事だけです。
もちろんベルトだけで骨盤の矯正はできないので実際に手を使って当院で産後の骨盤矯正をする必要があります。
産後のベルトは補助的に使うものです。
仙腸関節のギックリ腰は酷いと産後3ヶ月車椅子だったと言う人も過去に本当にいました。
重要な部分ですのでご注意下さい。